投資の判断をする上で、企業にどれくらいの成長余地(成長限界)があるかを重要視しています。
3年の投資を想定していても「3年後の時点でまだ成長余地はあるか」が大事になってくるので、結局、「5年程度は成長が見込めるか」を考えるようにしています。
これまでの経験上、ネット系企業はまだまだ成長すると思っていても急に成長限界に近づくこともある(過去の投資事例①リンクバル)ので、自分の投資対象である「多店舗展開型企業」は成長(出店)余地が想定しやすいという点も利点として挙げられます。
では、多店舗展開型企業の成長(出店)余地はどのように図れば良いのでしょうか。
ヒント①主要な多店舗展開型企業の出店数(2020~2023年を目安に筆者調べ)
セブンイレブン | 21,305店 |
ダイソー | 3,755店 |
ウエルシア | 3,557店 |
マクドナルド | 2,951店 |
吉野家 | 1,190店 |
サイゼリア | 1,060店 |
ABCマート | 851店 |
スシロー | 639店 |
鳥貴族 | 626店 |
牛角 | 596店 |
車検のコバック | 542店 |
ニトリ | 504店 |
日高屋 | 404店 |
グローバルワーク | 205店 |
ニコアンド | 141店 |
セブンイレブンはさておき、比較的、駅前、郊外、地方にも出店できるタイプで1000~3000店舗、駅前(繁華街)や郊外のどちらかだけで500~700店舗くらいが目安になるかと思います。
あくまで、大雑把に捉えるとですけどね。
ヒント②主要なショッピングモール・百貨店数(2020~2023年を目安に筆者調べ)
イオン | 168店舗 |
マルイ | 22店舗 |
ららぽーと | 19店舗 |
ルミネ | 16店舗 |
百貨店(三越伊勢丹、東急、そごう・西武、高島屋など) | 190店舗 |
百貨店を除く主要なショッピングモールはおよそ200店舗です。
ショッピングモールでよく見かけるグローバルワークやニコアンドの店舗数もおよそ150~200店舗なのでこの辺りからも規模感が伺えます。
ヒント③主要都市の人口
100万人以上 | 横浜、大阪、名古屋など | 12都市 |
50万人以上 | 浜松、鹿児島、宇都宮など | 29都市(上含む) |
30万人以上 | 長崎、宮崎、奈良、那覇など | 72都市(上2つ含む) |
10万人以上 | 256都市(上3つ含む) |
「この都市で〇店舗展開できるわけだから、こちらでも〇店舗くらいドミナント展開できそうだな」という感じで、だいたいの出店余地を考えることができます。
上のヒント以外にも「海外進出できるのか」などで成長(出店)余地は変わってくると思いますが、基本的にはこれらのヒントから個別に成長余地(限界)を妄想していきます。
※保有銘柄であるきずなホールディングスやプレミアグループ、ダブルエーの成長余地(限界)は、別記事で考えていきます。
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