ゲンキー再購入

銘柄分析

2024年4月にゲンキーを再購入しました。理由として、株主優待の廃止等により株価が下がったこと(PER14倍台)もありますが、ゲンキーの競争優位性を改めて確認できたことが大きかったです。

競争優位性の再発見

ゲンキーの競争優位性はチェーンストア理論に基づき、徹底的な「標準化」を行うことで販管費を低く抑え、その分安く商品を提供できる点にあります。(以前の紹介記事はこちら

23年・24年と円安(物価高)の影響が大きくなったことから、相対的に「近所で節約できる」ゲンキーの魅力が高まり、既存店売上(客数)が伸張しました。(既存店売上が上昇することで利益率も大きく上がることをゲンキーを通じて痛感しました)

今後も物価高の影響は続くと考えられ、また、実質賃金減少という日本社会の課題からもますますゲンキーの競争優位性が高まっていくのではないかと判断しました。

ゲンキーの社風

noteに社長のインタビュー記事(有料)が載っていました。

興味深かったのは、物流・棚割り・人員配置など徹底して「標準化」に磨きをかけていること、ECや調剤事業はやらないこと、ヘルス&ビューティーを求める顧客は他社のDgSに堂々と譲ること、など「やることとやらないこと」をはっきりさせている点です。

インタビュアーの「他のDgSはこんなことをしていますが御社はやらないんですか?」という問いに対して、これだけはっきり「社風に合わないからやらない」と言い切られると気持ちがいいですね。笑

おそらく社風に合わない人も出てくると思いますが、チェーンストア理論に基づいた小売りの使命追求に賛同できる人にとっては大変魅力的な会社になるのではないでしょうか。

世の中に色々な社風の企業があることは良いことだと思います。しかし、1つの企業として見た場合、社風がはっきり定まっていることが他社との差別化につながり、競争優位性が高まる要因になるように感じています。(社風は真逆ですがユナイト&グロウも同じようにはっきりしていますね)

新規出店について

前回保有時、新規出店の進捗状況が芳しくないことから売却を決断しました。

noteの記事より、年間100店舗出店を目指しているが、現状50店舗を超えられない(実際は30店舗程度)という課題感を社長はお持ちのようです。

この課題に対してゲンキー不動産を設立したり、極小商圏(人口7000人程度)を目指して出店余地を拡大したりと対策は打っているようなので、既存店が好調なうちに出店ペースがあがることを期待しています。

インタビュー内にもありましたが「やみくもに店舗拡大をしてから標準化・効率化はできない」ことから、足腰を強くしてから拡大ペースを上げることは理にかなっている(他社には真似できない)と思うので戦略の方向性自体は間違っていないと思います。(とはいえそろそろ出店速度の実績が欲しいところです・・)

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