プレミアグループ3/24本決算 カープレミアクラブは順調?計画ビハインド?

銘柄分析

プレミアグループ本決算がありました。業績は順調そのものですが、カープレミアクラブ会員の拡大はどう判断すれば良いのでしょうか。

3/24 4Qのハイライト

営業収益は前期比+23.9%の315億円、税引き前利益は実質+44%の62億円と好調でした。営業収益以上に利益が伸びるという理想的な展開が続いています。

一方、マーケットの不調もありクレジット取扱高は単Qで+13.2%といつもより伸び率が低めでした。

カープレミアディーラー数は3Qに比べて+194社と悪くはないものの、以前の勢いは感じられない結果です。ただし、説明にもありましたが、より上位のダイヤモンド会員は今まで以上に増えています。

カープレミアガレージ数は3Qに比べて+81社とこちらも増加数は控えめです。ダイヤモンド会員が減っているので、より魅力ある会員サービスが必要でしょう。

3/25期の計画

営業収益は+26%の400億円と中計計画を上回ります。税引き前利益も+28%の80億円と十分です。(税率の関係でEPSがそこまで伸びないのが残念)

そして、配当が+12円の40円と大幅増配です。自社株買いが20億円(30億円の計画だった)に終わりましたが、増配で株主還元してくるとは戦略的です。資本政策がしっかりしているのもプレミアグループの魅力ですね。

投資判断

単Qのクレジット取扱高伸び率が弱めだったのが気になりますが、マーケット全体もかなり不調だったことから次に期待です。

一番の懸念は「カープレミア会員増加数の不調」をどう判断するかです。3Q・4Qの様子を見ると中計のカープレミアディーラー5000社、ガレージ1500社は未達で終わりそうです。

KPIが伸びないということで本来であれば危険サインだと思うのですが、気になるのが2つ。

まず、決算説明動画で社長はカープレミア会員の中計達成にそこそこ自信がありそうな点です。ホラを吹くタイプの社長ではないので、数字上では分かりませんが、社内で達成見通しがある可能性が高いです。

2つ目に、会員数は伸び率が低いのに業績は計画以上に伸びている点です。カープレミアディーラーのところでゴールド会員は控えめですが、ダイヤモンド会員は順調に伸びています。

これは裾野を広げるよりも1社1社より強固な関係を築くことの方が結果的にプレミアグループに恩恵があるように感じます。(しっかりと会費を払う販売店は、プレミアグループのローン・故障保証をより頻繁に使ってくれる)

そうであれば、例え中計の目標数が達成出来なくても業績はそれ以上になる可能性がでてきますし、より長期にわたって成長していける余地があるとも言えます。

カープレミアクラブは「安心」をキーワードに差別化を図っていますから、厳選して1社ずつ積み上げていく方がより競争優位性を強くするのかもしれません。

株価的にもまだ上値余地があると思うので、投資判断は継続でいきたいと思います!

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