きずなHD3Q 大事なのは中長期目線!

銘柄分析

きずなHDの3Q発表がありました。思ったよりは悪くないものの、今期計画の達成は難しそうです。

3Qまでの振り返り

売上は90億円(+15.4%)、営業利益は10億円(+7.7%)と計画対比でビハインドが継続です。月次で分かっていたことですが、3Qは特に前年の超過死亡の反動が大きく件数が伸び悩みました。

とはいえ、オリジナルプラン比率が30.2%あったり、内製化やコストコントロールにより直接原価率の低下(2年ぶりの28%台)があったりと企業努力の成果が表れていました。

気になる記述として「ドミナントの強化やノウハウの蓄積により、新店の件数獲得は従来よりも安定化傾向」という一文がありました。

また、「4Qにおけるリカバリー余地は十分にあり、通期業績予想は据え置き」と強調して書かれていました。

投資判断

通期業績予想を据え置いたことにより、市場は短期的にどう反応するか注目です。

例年3Qが最も利益が出る時期で4Qは減る傾向にありますが、今期は3Qで474百万円、通期計画達成には4Qで588百万利益を出す必要があります。普通に考えたら難しいですが、出来ないことは言わないタイプの社長なのでもしかしたら出せる見通しもあるのかもしれません。

個人的には今期予想の未達懸念より、来期以降の成長を期待して、下がるようなら買い増しする準備をしようと考えています!

というのも、今期は超過死亡の反動という外部環境の厳しさがあったものの、人員増加によるオリジナルプラン比率の上昇、ドミナント効果によるコスト削減などポジティブな効果を数字として確認できた年でもあります。

中長期的には死亡者数が増えるという事実、低単価を売りとした他社はきずなHD以上に収益に苦戦していることから考えると、計画通りの新規出店できていることこそがきずなHDの競争優位性の強化につながるはずです。(顧客の近くにホールがあること、ファミューユの家族葬を経験した参列者が増えること)

3月の月次より、外部環境が悪くなければ新店が増えてもカニバリを起こさず件数が増えることを確認できたわけですから、短期ではなく中長期で考えるとチャンス到来と言えるのではないでしょうか。

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