ダブルエー24年1月期本決算 来期は若干控えめの現実的目標設定か

銘柄分析

3月15日の本決算発表から21日の説明資料公表まで色々と明らかになった1週間でした。(小出しにする意味は・・・)来期目標は1ドル=150円前提(今までは1ドル=135円前提)の現実的な目標設定となりました。

24年1月期まとめ

売上高212.6億円(+20.8%)、営業利益17.6億円(48.5%)と大幅な増収増益を達成しました。9月に発表した修正予想と比べると未達となり見栄えは良くないですが、中身は順調だと思います。

注目ポイントとしては、オンライン販売比率が24.2%(前期23%)に上昇、卑弥呼の増益(+39%)、計画通りミッシュマッシュの黒字化などが挙げられます。

新規出店はあまり多くなく(リニューアルオープンはそれなりに)店舗網自体はそれほど拡大しませんでしたが、既存店やオンライン販売の強化などが要因でより筋肉質な企業になった印象を受けます。

今期は同一ブランド内(卑弥呼、オリエンタルトラフィック)で商品ジャンルが拡充(レインアイテム、スニーカーなど)され、ブランド力強化・ファン化が進展したと思います。

25年1月期の目標

来期は売上高234億円(+10.5%)、営業利益23億円(+35%)と中計に比べると現実的な目標設定になりました。要因として1ドル=150円前提で作成されたことが大きいと思います。

説明資料等には詳しい説明がありませんでしたが、最近のIRを見ていると人員の増強に伴い国内外で新規出店が進むと予想します。

中計達成にはオンライン販売の強化が第一目標かと思いますが、ダブルエーは店舗の役割が明確化(ショールーミング)されていることから、店舗が増える=オンラインの強化につながると考えます。

バッグ専門店の期間限定出店など新しい実験もこなしながら、通常店舗がどのように発展していくか要注目です。

投資判断

為替がどうなるかによってダブルエーの業績は変動しそうですが、基本的には順調に推移していると感じているので投資継続です。

最近リニューアルオープンされたとある店舗に行きましたが、スニーカーやバッグの展開、カラーバリエーションを意識した陳列、オンラインとの連携(店舗に在庫がなかったためオンラインで購入→翌日配送)など洗練された印象を受けました。

女性靴の市場自体は大きくなることは期待できませんが、競合は厳しい経営状況にある中で、選ばれるブランド(需要の拡大)になっていくのではないでしょうか。

現実的に数字を見てみても、売上高+10%は商品の料金改定や新規出店も見込まれることから考えると保守的なように感じます。

また、為替もどちらかといえば少し円高に振れる予想の方が強いわけで、そうなると増益幅も大きくなる感じがします。中計から考えてもおそらく1ドル=135円の当初予想から考えれば営業利益30億円程度は視野に入っていたのではないでしょうか。(逆に言うと1ドル=150円のままでは中計達成は困難か)

そうすると現状の株価(PER15程度)は割安なように感じます。以上のことから継続保有が合理的と判断します。

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