ユナイト&グロウ23年12月期本決算 来期も着実に成長期待

銘柄分析

ユナイト&グロウの本決算がありました。過去に「ユナイト&グロウ、2023年12月期の注目ポイント3点」という記事を書いたので、それに沿って振り返りたいと思います。

シェアード社員の15%増(30人程度)は達成できるか?

前年比+36人増加の215人と目標達成することができました。

内定辞退者の減少、通年採用への取組、退職者の減少など良い要因が多くありました。コロナ禍を経て本来の組織活動ができるようになったこと、「ティール組織」を意識したユナイト&グロウ独自の組織文化の深化などが影響したと思われます。

粗利率の改善(会員企業には値上げ)は上手くいくのか

2Qから値上げを実施し売上総利益率は前年の47.9%から48.9%と1%増加しました。目標の52.1%には届かず、ここは改善の余地があるのかなと思います。

ただし、新卒採用が想定より上手くいったという+の要因によって先行投資がかかった可能性があるので前年より向上したと前向きに捉えたいと思います。

新事業(コーポレートIT内製開発支援)は上手くいくのか

新規事業は予想を上回りセグメント利益率は49.1%でした。規模は小さいですが、主力のコーポレートIT総合支援の40%前後のセグメント利益率より高いので順調といえそうです。

この事業は社員の育成やキャリアパスの多様化につながる取組なので、数字以上に良い意味があるかと思います。

23年の決算振り返り

3つの注目ポイントを概ね達成できたということで順調な決算だったかなと思います。

他に気になった点として稼働率が4Qでしっかりと70%近くに回復したこと(新卒採用で稼働率は一時的に下がるがしっかりと需要があることが確認できた)、平均給与も上昇したことなどがありました。

一方、自己資本比率が70%に達しているのに配当性向は下がったこと、IRの改善余地(前期までの傾向と違い4Qも利益を伸張させられること、特別利益を除いた成長力のアピール不足)などは惜しいなと思いました。

来期も「派手さはないが確実に成長する」ユナイト&グロウを応援したいと思います。

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