ダブルエー 24/1期3Q 増収減益で見栄え悪く

銘柄分析

ダブルエーの3Q決算がありました。数字的な見栄えは悪かったです。

3Qの振り返り

3Q単体の業績は前期比で売上が12%増加したものの、営業利益は-35%と大きく落ち込みました。

会社説明によると、①歴史的な円安進行、②気温の高い日が続いたことで秋冬商品の稼働が緩やかだったことが理由として挙げられています。

3Q時点の対通期業績予想に対しては前期と同じ進捗率で、「ほぼ計画通り」と書かれています。

トピックスとしては、NICALが香港で、ミッシュマッシュが台湾で2店舗出店したことが挙げられます。

4Qの見通しと投資判断

数字だけ見ると良いところを見つけるのが難しい決算でした。しかし、保有継続でいこうと思っています。理由としては以下の通りです。

まず、3Qの決算が悪くなった理由①歴史的な円安進行についてです。

ダブルエーの3Qにあたる8~10月を見ると、1ドル140円から150円へとたしかに円安が進行しています。女性靴は季節ごとに商品の入れ替えが行われるのが特徴的で、SPAであるダブルエーはその際に値付けを柔軟に行えるのが強みですが、さすがに毎月ごとの対応はできません。

売上総利益率は64%と前期より2%ほど悪くなっており(円安による原価率の悪化)、影響はたしかにあったと言えます。

続いて②気温の高い日が続いたことで秋冬商品の稼働が緩やかだった点です。

これは、ちょうど良い資料がなかったのですが、肌感覚として今年の10月は大変暖かかったです。とても冬物やブーツを買おうと思える気温ではなく、売上の苦戦はダブルエーが発表する月次からも分かります。

売上が思ったよりも伸びず、結果として販管費率が上がり(こちらも前期比2%程度)、営業利益がでなかったという構図かなと思います。

3Q不調の原因は会社の発表と辻褄が合い、かつ、これらは一時的な要因であるため、4Q以降での挽回に期待して継続保有でいきたいと思います。12月・1月の月次には注目です。

個人的には今期の業績よりも来期以降にどのような成長戦略を描いているのか気になっています。

オンライン・オフラインの連携や中・高価格帯の強化、海外など発表されている通りなのですが、具体的な計画が明確になると、より自信をもって保有できそうです。

ダブルエーに投資を始めてそれほど時間が経っていません。短期的な業績は外部環境に影響を受けるということをしっかり頭に入れておこうと思います。

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