過去の投資事例に学ぶ①リンクバル

株雑談

これまでの自分の投資(成功・失敗に関わらず)を振り返り、何を学んだか記録に残しておこうという企画です。

1回目は初めて株主総会に出席した思い出深い企業、「リンクバル」です。

リンクバルへの投資理由

リンクバルは街コンサイト「街コンジャパン」やマッチングアプリを運営する企業です。

街コンは2010年前後から始まり、出会いの場創出と居酒屋や飲食店のすきま利用(街おこし的な側面)で当時注目を集めました。

若者を中心に人気化が進み、共通の趣味に特化したり、職業や年齢、年収などを限定した街コンを開催したりと多様化していった記憶があります。

リンクバルは当初、街コン主催者の1つでしたが、しだいに街コン掲載サイト(プラットフォーム化)に特化し、掲載数が増える→利用者が増える→掲載数が増える・・・というループで、主催者からの広告(仲介)収入がどんどん増えて利益率が急激に上昇していきました。  

自分が投資をした頃(2019年頃)、同社の説明によると「全国への拡大」や「テーマ性のある街コンの開拓」により、まだまだ成長できるとされていました。当時の自分は「プラットフォーム」というビジネスモデルとさらなる成長への期待感から投資することにしました。

余談ですが、人生で初めて参加した株主総会がリンクバルであり、少し業績は停滞気味であったものの「倍々で成長する」という経営陣の力強い言葉が印象に残っています。

反省と学び

結果的に、10万円以上失う投資となりました。

今思えば、投資した時期が成長限界に近付いている時期であり、出店(開催)余地の縮小、流行の変化(街コン→マッチングアプリ)、自然災害や天候による開催中止、ストック性のなさ(出会いがあった人からサービス離れしていく)などの様々な原因が重なり、業績の低迷は必然であったようにも感じます。(あくまで主観です)

自分としては日本の出生率の低下や晩婚化対策といった点で公共性があり粘って応援していましたが、コロナ禍の始まりが決定打となり損切りすることにしました。

この投資からは、

  • 市場の大きさ(成長余地)の見極めとプラットフォームビジネスの限界
  • 流行り廃りがあるビジネスは難しい
  • 経営陣は、ポジティブな面をIRしがち(経営者としては当然であるが)

ということを学びました。

「街コン」に参加する人は、一定の年齢(対象年齢は拡大されているが)までであり、かつパートナーがいない、かつ開催地の近くに住む(オンラインもあるが)、かつ街コンという出会いの場に抵抗がない人という限られた人になります。

一家に一台ある車や毎日使うドラッグストアとは異なり、市場の大きさ(成長余地)には限りがあるということを知っておくべきでした。

また、人の出会い方には流行り廃りがあるようです。「街コン」は定着化するのかなと思っていましたが、効率的に出会うという点でITを活用したマッチングアプリが台頭しました。最近若い方と話していた時に街コンの話題となりましたが、「何ですか?それは?」と言われました。時の流れは残酷ですね・・

ちなみに、リンクバルの株価の推移は以下のようになっています。

業績回復に向けて様々な施策を打っていますが、2019年以降株価は低迷を続けています。たまにチェックは続けていますが、今のところは早めに損切りして正解だったようです・・

コメント

タイトルとURLをコピーしました