ユナイト&グロウ 12/23期3Q 増配発表に見る会社の自信度はいかに

銘柄分析

ユナイト&グロウの3Q発表がありました。前年度までと比べると不安に感じるところもありますが、会社としては当初計画の達成に自信があるようです。

3Qまでの振り返り

4月からの値上げや新卒の稼働の始まりから売上高は10.8%増加しましたが、営業利益以下は前年度-10%程度となっています。

3Q時点での通期に対する進捗率は前年度、売上高74%、営業利益86%でしたが、今期は売上高71%、営業利益66%となっており、計画達成が難しいように感じます。

しかし、決算資料には4Qの売上高や営業利益の見込み額が示され、合わせて配当も期初予想から2円の増配が発表されました。会社としては「通期計画は達成しますよ」というメッセージを発しているようにも感じます。

この辺り不安に感じたこと含めて4Qの見通しについてIRに問い合わせをしました。そこで、分かったことは、

  • 昨年から毎四半期ごとに賞与引当金を計上している。昨年4Qに営業利益が下がったのは、賞与を出したからではなく、4Qに人材関連費用(採用・広告・研修費等)を多く支出したから
  • 今期はほぼ計画通りに人材関連費用を支出してきているため、4Qに賞与を出したからといって利益がガクッと下がるわけではない

ということです。

4Qの見通しと投資判断

IRへの問い合わせの結果から、「会社発表通り、通期計画の達成も十分にあり得る」と判断し、投資継続としました。仮に4Qが少しこけたとしても、中長期的にユナイト&グロウ自体にとって良い兆候だと感じるものがいくつか確認できます。

まず、3Qも人員増加(+5名、前年度は-2名)をしてきたことと稼働率がしっかりと上昇(60%→65%)してきていることです。組織として採用~育成への良い流れが作れてきていることを確認できます。

また、自己資本比率が(たしか基準と言っていた)70%を超え、増配(株主還元)という方向も見えてきたことです。会社の発展にはシステム投資や従業員への還元が最も大事だと思いますが、株主などのステークホルダーにも目を向け始め、中神康議氏が言う「三位一体の経営」(会社に関わる全ての人がハッピーになる経営)が成り立つ段階に入ってきたのではないかと思います。

正直、会社としてあまり先行投資が必要ではないビジネスモデルだとは分かっていましたが、「内部留保が(無駄に)増えていくのではないか」という懸念がありましたが、経営陣は株主なども意識していることが分かり安心しました。

いまだ中期経営計画がないことや昨年度までとは違う4Qの利益の出方など、会社としてもっとIRが必要ではないかと思うところもありますが、いずれ時間が会社の成長を証明してくれると思います。

今後もユナイト&グロウを応援していきます。(株価は相変わらず動きませんね・・・)

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