プレミアグループ3/24期 1Q 業績好調も先行きに不安感!?

銘柄分析

プレミアグループの1Q決算がありました。業績は好調もカープレミア事業の会員拡大に懸念がでてきました。

1Qの振り返りと注目ポイント

営業収益72億円(+25.5%)、税引前利益14億円(+21.7%)と業績自体は好調です。売上より利益の伸びが低いのはオートモビリティサービス事業(主に車両卸販売)が伸張したためで、これは会社想定通りのため問題ありません。

また、業績の先行指標となるKPI、クレジット取扱高742億円(+33.3%)、故障保証取扱高16億円(+14.3%)とこちらもしっかり伸張していることから順調といえそうです。

注目ポイントとしてはまず、カープレミアクラブ会員数の伸びに異変がありました。カープレミアディーラーが前年比で比べれば+869社の2636社と大幅増なのですが、前Qと比べるとわずか55社しか増えていません。それまでは250~300社程度ずつ増えていたので大失速です。

一方、カープレミアガレージはシルバー会員の廃止に伴う組織改編があり比べずらいところですが、前Q比+122社の492社で順調そうです。

また、今期から新しい指標としてカープレミアディーラーオートクレジット割合(クレジット取扱高に占める有料会員の割合)が示されるようになり、42%が有料会員からということになりました。

加盟店自体は前期で27000社程度あったことから、わずか全体の10%で売上の40%を占めていることになりますから、いかにカープレミアディーラー(有料会員)になってもらうことが重要かが分かります。

カープレミアクラブ会員数の伸びをどう見るか

1Qに関してはカープレミアクラブ会員数の伸びをどう判断するかが大事そうです。ここで、これまでのクラブ会員数の増加数を確認します。

ディーラーに関しては急ブレーキですが、細かく見るとダイヤモンド会員数は順調でゴールド会員が停滞です。(また、ガレージはダイヤモンド会員に変化なく、ゴールド会員がシルバー会員廃止後、順調に伸びています。)

ここからは完全な私見なのですが、ディーラーのゴールド会員が急ブレーキでダイヤモンド会員は順調という構図に違和感を感じます。今までと同じように営業したとして、ゴールド会員の伸びがここまで急に伸びなくなることはあるのでしょうか。一方、獲得がより難しいであろうダイヤモンド会員は順調というのも少し変な気がします。

また、ガレージについて前Qで区分変更があり、今まで無料会員だった会社が一部ゴールド会員にすんなり移行したのは分かるのですが、その時点でならなかった会社が今Qで多数ゴールド会員に移行したというのも若干違和感を感じます。

最大限良いように解釈すれば、「(これまで順調に伸びてきた)ディーラーのゴールド会員を増やすのではなく、より業績へのインパクトが大きいダイヤモンド会員へのアップグレードや、ガレージの営業を優先した」とも捉えられます。

単純に営業が上手くいかなかった可能性もあるので判断が難しいですが、業績自体は好調なことから「様子見」にしたいと思います。ただし、カープレミアクラブの拡大が最優先事項だということは経営陣が明言しており、日ごろのIRからカープレミアクラブへのサービス拡充が続いていることも確認できるので、再度伸びが復活する可能性も十分にあると思います。株価が下がるようなら買い増しも検討したいと思います。

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