ユナイト&グロウ、2023年12月期の注目ポイント3点

銘柄分析

4月より投資を開始したユナイト&グロウの2023年12月期、個人的注目ポイント3点の展望をしていきたいと思います。

シェアード社員の15%増(30人程度)は達成できるか?

ユナイト&グロウの成長源泉である人員15%増を今年こそ達成できるかが1つめの注目ポイントです!過去2期はなんだかんだで達成できず、今期こそ達成できるかが投資家目線で最大の関心事であることは間違いありません。

ユナイト&グロウが力を入れている各種SNSをチェックすると、新卒に関しては想定通り上手くいっている様子が伺えます。「コーポレートIT」とはどんな仕事なのか、どういった人物が活躍できるのか、つながり&成長を基にした働き方は他社とどう違うのか、この辺りが分かりやすく、どの媒体でも一貫して訴求できている点がいいなあと個人的には思っています。

結局、無理に人を増やしても辞める人が多くなればユナイト&グロウにとって意味がない(むしろ育成にはコストがかかるので大きなマイナス)ので、まずは新卒の働く前と後のイメージギャップが少なくなるよう、インタビューをもとにした動画紹介や採用前面談が増えていくことはいいことだなと思います。

中途に関しては、情報が少なく決算を待ちたいと思います。中途者のインタビューを読むと、「ITを極めて華々しく活躍したいというよりも、会社や人のためになる仕事、ネットワーク作りがしたい!」というような価値観をもつ人の行き着く先がユナイト&グロウなのかなと感じます。

加えて、シェアード社員(時間課金)であるがゆえに働く時間が決まっていたり、平均給与も年々上がっていたりする点も転職希望者には魅力あるポイントだと思うので、中途採用も上手くいく要素はあるのかなと思います。

粗利率の改善(会員企業には値上げ)は上手くいくのか

売上総利益率は2021年48.9%、2022年47.9%という推移だったところ、2023年予想は52.1%と4%程度も上昇する計画になっています。説明資料には「サービス価格見直しによる稼働単価の上昇」という文言もあることから、積極的な値上げに取り組む姿勢が伺えます。

2022年度は稼働率が高く新規顧客に3か月程度待ってもらうこともあったようですから、会社として値上げに動くのは合理的な戦略といえそうです。稼働率も下がらず値上げが上手くいけば会社として利益が増えるだけでなく、社員の処遇改善にもつながるはずので好循環が生まれそうです。

著名投資家であるろくすけさんの株主総会リポートから「今年予定されている仕事は、全てのお客様に対しVer.12に契約変更を実施済」ということが確認できたため、売上総利益率の改善も目途が立っているのではないかと推察します。

新事業(コーポレートIT内製開発支援)は上手くいくのか

これまで「開発」に消極的だったユナイト&グロウですが、顧客からの需要があるため「社内で利用する各種システムの内製化・社内開発を支援する」新事業をスタートします。

売上規模としては小さいですが、利益率はコーポレートIT総合事業(既存事業)よりも高い46.4%を見込んでいます。これは既存顧客を支援する中で必要に応じて内製開発に取り組む事業のため、新しい顧客を無理に探す必要はなく利益率は高くなるのではないかと思います。

この新事業の魅力は何よりも「開発にも取り組んでみたい」という社員のキャリアパスにも繋がるため、人財の育成や定着にも一定程度の効果があるのではないかと思います!

ぜひ新事業を軌道に乗せて、会社としての総合力を高めてほしいと思います。

まとめ

以上、2023年の3つの個人的注目ポイントを考察してみました。

株価的にはPER15倍程度まで下がってきており人気がないですが(だから購入できたわけですが)、事業内容や会社独自の企業文化に魅力ある会社だと思うので、じっくり応援していきたいです!

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